1. 過負荷の原理
「普段、常用しているレベルよりも強い運動負荷」のことを指しています。
オーバーロードの原理ともいわれています。
身体に適応が起きるのは、身体が変わることの必要性が生じるかれであり
課せられた運動負荷が今持っている能力範囲内で苦もなく出来てしまえば、
身体は変わることなく今のままの能力で事足りてしまいます。
日常的に行われていることを続けているだけでは身体に変化はなかなか起き
ないので日常的使っているレベルよりも「強い刺激」を与えることで、身体
はその刺激に対して適応を示し少しずつでもその刺激を楽に感じるように変
わっていくことができます。
2. 可逆性
運動刺激によって身体に正の適用が起こる一方、不活動によって負の適用も
生じます。
骨折をしてギプス固定したとき、筋肉が細くなってしまう、宇宙飛行士が
無重力空間に滞在し、体重を支えることすらしていないと、筋力や筋量が低下
することはよく耳にする話です。つまり、トレーニングによって高められた
能力はそれを継続しないと元に戻ってしまいます。体力の維持、向上には定期的
なトレーニングが不可欠です。
3. 特異性
例えば、重りを持ち上げることで″力強″を高めることはできるが、マラソン
の記録を向上させるようなスタミナはつかない。肘を曲げる運動をしても、
膝を伸ばす筋力は鍛えられません。このようにトレーニングによる特異性には、
目的に合わないことをしても効果は期待できません。改善させたい動作のパターン
や運動範囲などの特徴を把握し、さらに動作の際にかかる負荷や筋収縮様式、運動
時間などの諸条件を考慮することで、目的にあったトレーニングとなります。